歯周病は、
●沈黙の病
自覚症状があまりなく進行するため、歯科医院に来るような症状が出たときには、進行が進んでいる。
●30才代以上の日本人の80%以上が歯周病
しかし、年齢とともに発症するものではありません。
●歯を失う原因はむし歯よりも歯周病
日本人は、80歳での残存歯数は約6本!これは、先進国の中では最下位で、スリランカとほぼ同じ結果です!!
※歯を失う理由の第1位は歯周病で、その割合はむし歯の32.4%を抜いて41.8%にも上っています。
ちなみにアメリカでは約16本。
スウェーデンでは約19本。
永久歯は20歳のときに28本ありますので、60年経過すると28-6本=22本も失うのです。 単純計算すると、3年で1本ずつ失っていくことになるのです。
私たちが行う、歯周病治療では、歯ぐきを切ったり、めくったりする外科的な手術などはほとんどいたしません。院長の青山は、以前は口腔外科を専門に行っていたので、歯周病も、外科的な方法で治療することが多くありました。
しかし、『歯周内科療法』を取り入れた2005年頃からは、「歯周病は薬で治る」ということを実感し、外科的な、痛みを伴う治療はしなくなりました。
食事の内容、摂り方、ミネラルバランスの改善、ビタミンの補充、そして歯周病菌の有無にあわせて内科的治療を提案しています。
1.歯周病の原因を調べます
まず歯周病を発病させている、原因の菌を位相差顕微鏡で調べます。
(ポケット内のプラークを少しいただき、その場で検査します)
顕微鏡で見ることで今のお口の中の菌の状態を把握することができ、歯周病になりやすいかどうか、今はどういう状態なのか、これからどのようになっていくのかが分かってきます。歯周内科療法が適応される場合、お口の中の菌や炎症状態に合わせて歯磨き剤やお薬を処方します。
顕微鏡では、歯周病原因菌やカビ、アメーバ(!)などの原虫の有無を調べます | |
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スピロヘータ |
アメーバ |
カビ予防に用いる歯磨剤 「ペリオバスター」 |
実は、歯周病になりにくい人、なりやすい人がいます。
それはP.g.菌と言われる歯周病の原因となる細菌が、お口の中にいるかいないかが大きく左右します。
また、このP.g.菌は、認知症や糖尿病、誤嚥性肺炎など全身の健康に影響を及ぼすと言われています。
特に口腔は全身への影響が高いので、「口腔―超―脳 相関」があります。
オルコアという検査装置によってP.g.菌の有無を検査することができ、検査結果によってお一人お一人にあった口腔ケアの方法をご提供することができます。
細菌検査のすすめ |
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2.パノラマレントゲン
このレントゲン写真では、肉眼では見えない歯の中身や歯を支える歯槽骨の状態をチェックします。
*親知らずや骨の中の異常所見を発見することもありますので重要です。
3.歯周病の状態を調べる
歯と歯肉の間(歯周ポケット)の深さを計ります。
これで、細菌や外力によって破壊された歯周組織の状態や、歯周病の進行状況を把握します。
レントゲンに合わせて、歯周病の進行度が部分的に様々なので把握しやすいです。
4.ブラッシングのアドバイス
落としにくい汚れ“見える化”するために、歯垢を赤く染め出し、ブラッシングのアドバイスをさせていただきます。
あなたの歯並び・習慣・食生活なども考慮しホームケアの時間が充実できるようにお手伝いさせていただきます。
歯ブラシを替えたり、補助的なケアグッズを使うことで、より有効なケアにつながります。
*いつもお使いの歯ブラシをお持ちください。
5.歯石除去
プロの手で、歯ブラシでは落とせない歯石を除去します。
歯石除去は患者様のお口の状態により、1~6回程かかる事があります。
その場合は他の治療と合わせて行うこともあります。
*歯石除去が終わり、ある程度歯周組織の改善がなければ、治療は行えません。
*超音波の音など苦手な方は、辛くないように丁寧に器具のみで除去する事も可能です。
神奈川県小田原市南鴨宮2-33-5 JR東海道線鴨宮駅(南口)より徒歩7分 月木金 9:30~13:00/14:30~18:00 |
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